江戸弁の「ひ」と「し」の混同...
- 2023/2/22
- 街の人のブログ
江戸っ子の定義は『擬宝珠のついた橋の内側で生まれ、ここの産湯を浸かり、三代以上続いて江戸に住んでいる』というのが諸説の一つとして挙げられています。私はこの定義に当てはまると公言していますが、実は少しの嘘があります。生まれは疎開先の埼玉県久喜。生後1ケ月余(?)で日本橋に戻って昭和20年3月10日の東京大空襲に遭遇したという話を両親から聞いていますので、江戸の産湯を浸かっていません。1ケ月ずれて日本橋の水道を沸かした風呂に入っているので、「江戸っ子」90%かな?
私の江戸っ子事情は兎も角、子供の頃我が家庭には(ず~~と昔の話ですが)江戸弁が大いに流通していました。両親とも日本橋茅場町の生まれなのでどっちもどっちですが、特に父親は「ひ」と「し」の区別がつかず、渋谷に行くのか日比谷に行くのか何度聞いても判らない。
江戸っ子の「ひ」と「し」の混同というのは一般に知られていますが、「真っすぐ」を「真っつぐ」「真っ青」を「真っつぁお」という「さ行」と「た行」の混同というのも良く遭遇しました。急に「真っつぐ」なんて言われても、話についていけないことがしばしばでした。駕籠屋さんとの会話で『まっつぐ行っておくれ』なら、通用するでしょうが。
私個人は親の発音のひどさを意識していましたから、子供の頃から「ひ」と「し」の区別は徹底していました。今でも年に1回程度はタガが外れて「ああ、やっちまった」と思うことがありますが。

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