三代豊国は白玉が好き?...
- 2023/8/15
- 街の人のブログ
広重、豊国『当盛六花撰 紫陽花』国立国会図書館デジタルコレクション
猛暑がつづいておりますがいかがおすごしですか?夏バテで冷たくてのど越しの良いものだったら食べられそうという方も多いのではないでしょうか。今回はおうちでも作れる江戸時代の夏のおやつのお話をします。
上の浮世絵は歌川広重が背景の花を描き、三代目豊国(歌川国貞)が人物を描いた合作です。当時は広重、三代目豊国に国芳を含め「豊国にかお、国芳むしや、広重めいしょ」(豊国は似顔絵、国芳は武者絵、広重は名所)といわれそれぞれの長所を生かし人気の絵師でした。そのうちの二人の競演は豪華ですね。
背景の花は「紫陽花」。六花撰なので他に5作品あります。「牽牛花」「秋海棠」「菖蒲」「芙蓉」「百合」です。ちなみに「牽牛花」は朝顔です。七夕にちなんだきれいな名前ですね。どれも夏から秋にかけて咲く花。どの絵にも浴衣を着た二人の人物(役者)が描かれています。また1人1つずつ小物を持っています。この「紫陽花」では一人が紫色の粋な扇子でもう一人が持っている青い絵付けの器には白玉が入っています。白玉は江戸時代に涼をとれる冷たい夏のおやつでした。

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